• 観光地として有名な八達嶺の万里の長城へは、高速道路もあり、１時間程度で着き、更にロープウエイがありますので、長城そのものへは楽に到着できます。しかし山の天辺にあり、それも大変急な頂にありますので、長城の上り下りも大変です。ただ単に歩くだけでも大変なのに500kgもの石をよく持ち上げたものです。スケールの大きさに驚くばかりです。有名で交通の便の良い八達嶺は観光客が多く、長城の上を人が連なって歩いています。

• 万里の長城
  長城は中国の古代文明のシンボルであり、名が世界に知れ渡った古代中国の防御工事である。延々と1万2700里(約6,300km)に及んでいることから「万里の長城」と呼ばれている。世界文化遺産名録にも登録されている。北京市街から北に約80km行ったところにある八達嶺長城は保存状態が最もよく、長城の中でも代表的な区間である。北京境内にはまた金山嶺。慕田峪、司馬台などの長城がある。出典：中国観光局
  巨大さのイメージですが、6,000kmは東京とインドのデリーに相当します。JALで調べると東京・デリーは3656マイルで5849kmとなり、約6,000kmです。右の地図に縮尺を入れてありますが、気が遠くなるような距離ですね。

• 八達嶺長城
  居庸関の北、北京から60余キロ離れたところに位置している。関所の城楼は明の弘治十八年（1505年）に建造され、城楼の東西両側に門が一つずつあり、額として東の門の上に「居庸外鎮」の四字が彫ってあり西の門の上に「北門鎖鑰」の四字が彫ってある。
  八達嶺長城はとても壮観で城壁の高さが平均7.8メートル、その土台が重さ500余キロの大きな花崗岩で築かれている。城壁の上では馬なら5頭、人なら十人が並んで進むことができる。　城壁の外側に出入り口があり、パトロールする時、そこから遠見する。射撃孔から矢を射ることができる。ほぼ800メートルおきに宿泊、兵器保存、見張りに使う敵楼、墻台(しょうだい)が設けてある。このほか、長城博物館、円形スクリーン映画館もある。出典：中国観光局

• NASA撮影の衛星写真に万里の長城が映る
  番外編ですが面白いので載せます。NASAに万里の長城を衛星から撮した画像が載っています。万里の長城は人工衛星から見える人間の作り出した巨大建築と言うイメージで聞くことがありますが、この写真を見れば画像処理をして初めて分かるので、とても肉眼で分かるものではありません。以下は抄訳です。
  これらのレーダ映像は北京のおよそ700km西の北中央の中国の砂ばく地域の万里の長城の2つの衛生写真を示します。長城はオレンジ色の薄い帯として出現します。左映像は上から下まで、右の映像は中央左上から右下まで映っています。高さ5〜8m、長さ約3,000kmです。約150kmの長城が2枚の写真に映っています。 急で、滑らかな側面がレーダビームの際立った反射面になるので、壁はレーダによって衛星から容易に検出されます。 左の写真の中心近くでは、2つの乾燥湖の地底が塩分があるため検出されます。両方の写真の長方形のパターンは農業開発、主として小麦畑を示します。写真は1994年4月10日にスペースシャトル・エンデバーから撮影しました。NASA「惑星地球」プロジェクトの一部です。北方向は右上です。写真の領域は75km×25kmです。

ロープウエイを降りて上へ向う	結構な登りがきつい。	下界を見れば、長城が延々と続く。北海道から九州迄の2.5倍
ここが長城の頂上。	800m毎に見張り台。	周りは山又山。	頂上付近は急勾配。
人力で、ここまでよく造った。	最大斜度40°立つのがやっとの急勾配、手すりが必需品。		八達嶺は標高1000m。
500年前と同じに今も壁は残る	平均8m高さの壁が続く。	階段がない急勾配は落ちそう。	山の頂の真上を通る。
1万2700里=6300km続く。	馬5頭、人10人が並ぶというが、この急勾配で馬が進めるか？		相手方に矢を射る銃眼。
銃眼から横に長城が続く。	反対側からの長城の頂上。	500kgの石をよく持ち上げた!	自国側の出入り口。
途切れてるのは岩を要塞に使う	反対側へも延々と続く。	頂上の向こう側にロープウエイ	急勾配をロープウエイが登る

2005/05/01