• グランドキャニオンの前編はこちらにあります。

• コロラド高原は、20億年かかって堆積した地層が、1,000万年前に海抜2,700ｍ迄隆起して出来たもので、グランドキャニオンは、それを300〜600万年かけてコロラド川が侵食して出来たものです。その結果、長さ446km、最大幅29ｋｍもの巨大な地表の割れ目になりました。削った深さは最大1,700ｍもあります。
  コロラド川の川幅は平均90ｍ、水深30ｍ、時速6.4ｋｍで流れています。この水流が長い年月をかけてコロラド高原を削っていったものです。
  今回訪れたのは、グランドキャニオン・ウエストと呼ばれるフーバーダムに近い場所で、所謂グランドキャニオンと呼ばれているグランドキャニオン・サウスリムが渓谷深さ1600ｍに対し、ウエストは1200ｍと一寸少なくなりますが、国立公園の指定外ですので、ヘリコプターでコロラド川岸に降りて、川下りも出来るようになっています。
  グランドキャニオン・ウエストは、先住民ワラバイ・インディアンの居住区の中にあります。その為ボートでの川下りも、ワラバイ・インディアンの案内で行われます。
  フーバーダムにより出来た人造湖のミード湖は巨大で、貯水量が約400億トン。日本のダム2,500基の貯水量合計が250億トン、日本最大の琵琶湖の貯水量でも280億トンということで、その巨大さが分かります。

コロラド川岸からヘリコプターでグランドキャニオン岩壁に沿って登ります。
コロラド川が悠々と流れます
目の前に20億年の地層が刻まれます
岩肌のすぐ近くコロラド川を真下にして登ります			上は普通の高原です
この先にはフーバーダムにつながるコロラド川です。広大です
テントで昼食をとります	赤茶けた岩肌と遠くの地層、コロラド川が対比します
遠くの展望台までも手すりがありません。
見晴らしの良いイーグルポイントです		高原をV字型に削って峡谷になっています
すぐ下まで行くと降りれそうですが、峡谷の高さは1200ｍもあります
右の岩は、鷲（イーグル）が翼を広げたように見えます

2010/12/01