• インドでは珍しいイスラムの遺跡です。赤い尖塔と呼ばれる赤砂岩で出来た72mの塔です。以前は上まで登れたようですが、子どもが階段から足を踏み外したりした事故が続いたために現在では登ることは出来ません。

• クトゥブミナール
  高さ72.5ｍクトゥブミナールは、世界で最も高いレンガと石造りの尖塔です。
  建設は、1193年に、インド初のイスラム教徒の支配者Qutb-ud-din Aibakの命令で開始しました。 尖塔最上階は、1386年に、Firuz Shah Tughluqが完成させました。クトゥブミナールは、インド初期で、且つ、ひときわ際だったイスラム建築の一つとして注目されます。また、他の古代・中世の建造物や遺跡に廻りを囲まれ、クトゥブコンプレックスの総称として知られています。このコンプレックスはユネスコ世界遺産として登録され、デリーで最も人気のある観光地の一つです。
  構造：クトゥブミナールは、高さ72mで頂上まで379段の石段があります。土台の直径は幅14.3mで、最上階は直径2.75mです。建物の周辺は1193年建設当時からのインド芸術の多くの素晴らしい例です。2番目の塔は、建設途中でクトゥブミナールより高いものを計画していました。塔の建設は、約12mの高さになったときに突然終了しました。塔の名前は、アラウミナールと呼ばれ、建設は、スルタンAlauddin Khiljiが死んだために途中で終了しました。クトゥブミナールの2倍の高さを目指した塔は、基盤のみを残して未完のままです。
  歴史：アフガニスタン、ジャムにある尖塔に刺激を受け、それをも上回ることを希望して、デリー最初のイスラム教徒の支配者Qutb-ud-din Aibakは、1193年に建設を開始したが、基盤のみを完了することができた。後継者のIltutmishが、3階追加した。1368年に、Firuz Shah Tughluqが5階と最上階を建設した。AibakからTuglakまでの建築様式の発展は尖塔の中に明らかにされています。アフガニスタンでGhaznavidsとGhuridsが建設した前の塔と同様に、クトゥブミナールは、二列の途中にフランジの付いた円筒状の列柱で構成され、バルコニーで分離されています。尖塔は溝状の赤い砂岩で出来ており、複雑な彫刻とクルアーンの詩で覆われています。クトゥブミナールはそれ自体がラルコット遺跡の跡に建てられました。その遺跡は、Dhillika市にある赤い要塞であり、TomarsとChauhansの首都であり、デリー最後のヒンドゥー教の支配者だったものです。
  この記念碑を構築するための目的はさまざまに推測されています。それは、尖塔の通常の役割を担うものであり、Quwwat-ul-Islamモスクでの祈りのために信者に呼びかける、デリー国王によって建てられた現存する最古のモスクです。その他の可能性は、勝利の塔、イスラムの権勢を知らせる記念碑、防衛のための見張り台などです。 論争は、塔の名前の起源の廻りにもあります。多くの歴史家たちは、最初のトルコ国王Qutb-ud-din Aibakにちなんで名付けられたと考えています。しかし、一方では、インドに住むためにバグダッドから来て、Iltutmish人に大変尊敬された聖人のQutbuddin Bakhtiar Kakiに敬意を表して名付けられたと論争する人たちもいます。
  近くにある鉄の柱は、世界の主要な金属の珍品であり、有名なクトゥブコンプレックスに立っています。伝統的な信仰によると、柱を背にして腕を後ろに回して、柱の周りをぐるっと回ると、願いが叶うと言われています。汗の性質に腐食性があるため、人々はもはやこの行為を実行することは許されません。出典：Wikipediaからの翻訳

緑の中を進みます。	城壁のようです。	モスクです。	この中が公園です。
アラウミナールと呼ばれる2番目の尖塔で12m高さの基盤が出来たとき国王死去で建設が中止されたままです。
赤い尖塔クトゥブミナール、英語表記では、Qutub, Qutb, Qutab Minarと3通りがあります。皆正解のようです。
写真を見れば分かるのですが「フランジの付いた柱」と英語では表現されています。
中央広場です。クトゥブミナール、右の門、左の列柱、広々としています。
列柱が続きます。	ひだ状のクトゥブミナール。	遺跡の雰囲気があります。	古代の門でしょう。
アラウミナールが見えます。	列柱が周りを囲みます。		後ろ手で回ると願いが叶う鉄柱
数世紀を隔てた遺跡ですが広く明るい雰囲気では時間を感じさせません。
尖塔は溝状の赤い砂岩で出来ており、複雑な彫刻とクルアーンの詩で覆われています。
どこから見ても廃墟ですが、何だか明るい廃墟です。これが遺跡なのでしょうか。
72.5mのクトゥブミナール、赤い尖塔、どこからも見え、どこからも聞こえる。
廃墟の雰囲気が漂いますが、この照度の高い地方では暗い感じはありません。
小さいですが隣接するモスクです。これも赤砂岩で出来ています。
赤砂岩の天井です。	四方がオープンです。		隣の今時のモスクです。
中の飾りは割とシンプルです。		お洒落なバルコニーに包まれます。
ひだ、又は、溝が刻まれている赤砂岩の外壁です。		列柱の中を歩く。
アーチ状の入口、柱を通した風景、細工を施したドーム、天井、フランジの柱、どれも印象的です。
一対で続く列柱、深く刻まれた溝の外壁を持つクトゥブミナール、それを取り巻くイスラム建築。
廻りは緑の多い公園となっています。

2009/07/01