• 美しい湖、レイク・ルイーズ(Lake Louise)は、バンフから60km、車で1時間のところにあります。湖の名前は3回変わっています。最初、先住民は「小さな魚たちの湖」と呼んでいましたが、1882年にカナダ太平洋鉄道の測量隊の馬方だったトム・ウイルソンが初めて来たときに湖面の美しい色から「エメラルド・レイク」と名付けたと言われています。現在の名前は1884年にビクトリア女王の娘で、カナダ総督の妻だったルイーズ・カロライン・アルバータが訪れたことを記念して、レイク・ルイーズと呼ばれるようになったとのことです。レイク・ルイーズは奥行き2km、幅500m、最大水深90mです。湖正面のビクトリア山、ビクトリア氷河から流れる水で出来た氷河湖です。この湖は、その美しさから「カナディアン・ロッキーの宝石」とも呼ばれます。

• 国立公園内には3階建て以上の建物は建てられないのですが、歴史のあるフェアモント・シャトー・レイク・ルイーズ（The Fairmont Chateau Lake Louise）は例外です。湖畔に宿泊施設が出来たのはルイーズ王女が訪れて2年後の1886年でした。最初は小さなログキャビンで、カナダ太平洋鉄道が本格的なシャトータイプを建てて、その後増改築を繰り返して現在のシャトー・レイクルイーズは1925年の建築です。

• コロンビア大氷原近くに、涙の壁(Weeping Wall)という、フットボール競技場を縦にしたような垂直な岩盤があります。湧き水が岩盤を伝わる様が、涙が伝わっているように見えます。驚くことですが冬季には凍った、この垂直な氷壁を登るアイスクライミングがあるそうです。写真(1、2、3)では人が小さく見えますから、相当大きな岩盤です。

• 熊が立ち上がった形をしたペイト・レイクは、1896年にアイスフィールド・パークウェイのボウ・パスに最初に挑んだ探検家のビル・ペイト(Bill Peyto)に因んで名付けられています。この氷河湖はペイト氷河が直接隣接して流れ出す様子が良く分かります。

• ブリュースターのバンフ国立公園の地図は参考になります。

水量の豊富なボウ川が青々と流れます。			川の中央に堆積した島です。
シャトー・レイクルイーズ。	氷河が削って出来た川から流れ出す水で青く反射するレイク・ルイーズです。
正面のビクトリア氷河とルフロイ氷河から流れ出した水が積止まられて出来た氷河湖です。
正面渓谷の左がフェアビュー山(Fairview Mountain) 2745m		右が二ブロック山(Mt Niblock) 2976m
幅500m、奥行き2kmの細長い湖	レイク・ルイーズは湖面にボートで漕ぎ出ることも出来ます。		ボウ川とボウ渓谷です。
涙の壁(Weeping Wall)には涙が流れ伝わる。信じ難いが氷に覆われた400mの垂直の壁をアイスクライムで登る。ビックリの1、2、3
ペイトレイクは1896年発見の探検家ビル・ペイトに因みます。		左のペイト氷河が水源です。	熊が立ち上がった格好の湖。
ボウ・レイク正面、左のポータル峰と右のセント・ニコラス峰。この２つのピークの間に、ボウ氷河がある。
氷河の雪解け水が堆積物でせき止められて出来た氷河湖です。		ボウ・レイクの水源となっているボウ氷河(Bow Glacier)です。
ボウ氷河が削りだした岩粉(Rock flour)で湖面を青く反射する。		周りをゆっくり歩くことも出来ます。
幅4km、奥行き2kmの大きな氷河湖です。ボウ・レイクはボウ川の水源になります。ボウ川はバンフを通って大西洋に流れます。

2007/06/01