ノートルダム・ボン・セク−寺院

かつて、(12世紀以来、語り継がれている)こじんまりした教会はここに立っていました。それは、聖ジェームスにちなんで名付けられ、病院(hospital)に頼っていました。都市の最初の周囲の壁にそって建設されたこの病院では、聖職者のもとに置かれた門の近くに、巡礼者が住んでいました。彼らはヨーロッパの北部から来て、Compostellaへ行く途中でした。
中世を過ぎると、Compostellaへの道は、それほど頻繁に行かれなくなり、礼拝堂は荒れていきました。

17世紀の始めに、(教会の教師のひとりである)ジャック・メーウスは聖母マリア崇拝で教会を蘇らせようとしました。ここでは聖母マリアは「マリアSarment」として崇拝されていました。そして、すぐに、奇跡的な効き目があるとそのためであると考えられました。

この地方の知事であった大公妃のイザベルは、保護をし、献身して、1628年に設立されたマリア教会財団の最初のメンバとして登録しました。それ以来、ノートルダム・ボン・セク−寺院は聖母マリアの加護のもとにあります。

新興宗教には、あまりに小さかったため、都市の行政長官は1664に再建築の認可を出しました。同じ年に、周囲の壁は取り壊されました。

実際の教会の計画はJean Cortvriendtが作り、建物正面の計画はPierre-Paul Merckxがつくりました。 聖歌隊の席から始めて、建物の2/3が1669年に完成しました。 1670年に、ミサがここで執り行われました。 そして、建物正面の新計画が技術者P.P.Merckxからだされ、当局によって承認されました。 彼は1685年に亡くなるまで作業を監督しました。教会はGuillaume de Bruyneの監督の下で、市当局のアドバイスを貰って、1694年に完成しました。

完成して間もなく、教会は1695年のルイ14世の命令に従ったMarcchal Villeroyの爆弾で部分的に破壊されました。1696年から1699年にかけて、再建されました。

説明

建物の正面
エレガントで非常によくつり合いがとれています。
ドアには(1741年から1780年までのオランダの知事の)Charles de Lorraineの紋章が取り付けられています。紋章にTeutonic Orderの十字架を含んでいます。(彼は1761年にGrand Maitreでした)。
最初の正面には、教会に関する歴史の概要があります。聖母マリアの像の下には、Compostella巡礼者の特徴があります。入れ物、帽子、2人の巡礼、および水筒です。

内部
Cortviendtによる原案は、イタリアのバロック様式の教会によって直接刺激をされました。
- 丸屋根(最初は提灯で灯りをとっていた)と並行する司教席の導入。
- 伝統的なラテン十字の代わりに円形に基づくプラン。 円形状に建てられた六角形の三方向が、(17世紀イタリア寺院の)半円形の祭壇で占められます。残りの三方向は、縦方向に長く続いています(実際には、小さな本堂です)。
- 豪華な飾り、コリント式円柱で支える大きな像台、丸屋根のアーチを支える天使の頭。

主な祭壇:
大理石と塗装された木材。Jean-Pierre van Bauerscheit(アントワープで生まれた彫刻家、1669〜1728年)が描いた後で、1705年に創られた。
- 二つの円形浮き彫りは天使に支えられ、聖母マリアの両親であるヨアヒムとアンを表しており、ブリュッセルの彫刻家G.L.Godecharle(1750- 1835)製作と考えられます。
天蓋と祭壇は、最初の祭壇を取り替えて(祭壇は明らかに大き過ぎました)、19世紀中頃にそこに置かれました。
- 主祭壇の上には、(14世紀に作られた、樫の木の)立派なVierge du Bon Secours像があります。 彼女は元々、ブドウを右手で持っていました。
- (20世紀の)側部の祭壇には、右に聖ヤコブ、左に聖ヨセフがあります。これらは従来一体の聖像(J .B. Van der Haeghen作)だけがあったものを、1724年に置き換えています。

1727年に作られたルイ14世スタイルの4つのずば抜けた懺悔室(1858年に初期の図面に従ってを作り変えられた)。円形浮き彫りには、ハープを演奏しているダビデ、聖ピーター、マリア-マグダレーナ、およびエジプトのマリアがあります。

聖壇
樫の木で、ルイ15世様式(18世紀半ば)、Carmes Déchaussées教会から来たもの。

赤いノートルダム像(コピー) 1480年頃、Gery教会から来て、1799年破壊された。

聖なる手洗器の上で、後ろの柱には、白大理石で出来た素晴らしい天使の頭が二体、18世紀初頭、Gabriel Grupello作(1644〜1730年)。

非常に美しいキリストの死からの蘇り、ハンマーで打ち込んだ銅製、Camille Colruyt作。

この建物はバロック様式のコンサート(素晴らしい音響)として使用されますが、同時に、大変多様で、時には非常に貧しい人々を歓迎します。聖職者と意欲のある人々が立ち、精神的、社会的、また物質のニーズに答えていきます。